大和芋は山芋の一種です。
中国が原産といわれ、日本では正倉院の文書にもその名が登場するほど歴史があります。
関東地方の大和芋はイチョウ芋という種類を指し、
一般的に「とろろ芋」「イチョウ芋」と呼ぶ人が多いようです。
露地栽培による一年一作で、4~5月に種芋を植え付け、10月下旬からの収穫になります。
大和芋は良質なたんぱく質と豊富なミネラルを含んでいます。
また、デンプン分解酵素の「アミラーゼ」が消化を助けます。
栄養価が高いことから、昔から「畑のうなぎ」と呼ばれてきました。
大和芋は乾燥に弱く、肥沃な大地と特定の気候条件のもとでしか育ちません。
栽培が難しいため、産地が限定されているのです。
熊谷市妻沼地区の大和芋は利根川流域の肥沃な大地で育まれており、
コクがあり粘りが強いのが特徴です。
とろろご飯、山かけ、お好み焼き、酢の物などのお料理におすすめです。
利根川流域の肥沃な大地が広がる妻沼地域は、
深谷ねぎの代表的な産地の1つです。
当農園のねぎも深谷ねぎとして出荷しています。
深谷ねぎの特徴は、
繊維のきめが細かくやわらかいこと、
糖度が高く甘いこと、
白根の部分が長く皮をむくと白く美しいことなどが挙げられます。
当農園では一年中ねぎを栽培して収穫しています。
なかでも、5月~夏にかけて収穫される「夏ねぎ」と、秋~冬にかけて収穫される「秋冬ねぎ」は自慢の一品です。
「夏ねぎ」は、爽やかな香りとピリッとした辛味があり、夏バテ解消に効果的です。
「秋冬ねぎ」は、赤城おろしと言われる強い北風と朝晩の厳しい冷え込みによって凍らないように糖をたくさん溜め込みます。
そのため糖度は15度を超えます。とても柔らかく、火を通すとトロトロになるため、鍋料理には欠かせません。
ねぎの葉に含まれる粘液「ヌル」は免疫力を高めてくれます。
過熱しても冷凍しても失われないため、どんな調理にもおすすめです。
ねぎ特有の辛味成分「アリシン」は抗菌・抗酸化作用があり、血流を良くして体を温める効果が期待できます。
「アリシン」は揮発性で加熱すると失われます。
冬を健康的に過ごすために、積極的にとりたい野菜のひとつです。